気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2007-01-08から1日間の記事一覧

暁のひかり - 藤沢周平

江戸の市井の人々の哀しい切ない話を収めた短編集。いちばん心に残ったのは、表題作の「暁のひかり」。一生懸命に歩く訓練をしている足の悪い少女に出会ったことで、少しづつ堅気な気持ちになってゆく博徒の市蔵。しかし、その少女をからかっている悪党を懲…