気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

2009-11-03から1日間の記事一覧

袋小路の男 - 絲山秋子

「袋小路の男」「小田切孝の言い分」「アーリオ オーリオ」の3つの短編が収められています。表題作「袋小路の男」は、川端康成文学賞作品で、高校時代から12年間、指一本触れないまま、一人の男性を想い続けた物語。と書くと、切なく苦しく哀しいというイメ…

風の陣[大望篇] - 高橋克彦

高橋克彦著 『風の陣ー立志篇』に続く第2弾、「大望編」は、藤原仲麻呂改め恵美押勝が権勢をにぎってから、"恵美押勝の乱" で果てるまでの時代を描いています。史実では、この恵美押勝打倒のために、主人公の牡鹿嶋足、物部天鈴らがどれくらい関わったのかは…