気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ビジネス

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく - 堀江貴文

証券取引法違反で逮捕され、2年半の刑期を終えたホリエモンがいったいどんなことを書いているのか、意外や意外、実に全うなことが書いてあります。 ゼロの状態の自分に小さな一を足して行く、これの積み重ねが大切だ。これが自分の人生を変えることになる、…

日本企業にいま大切なこと - 野中郁次郎, 遠藤功

この本の主題は、アメリカ型の価値観から日本本来の価値観に基づいた経営へ、ということでしょうか。コンセプト作りが苦手な日本人にとって、現場力からくるイノベーションが鍵となり、それが日本の力であるということを説明しています。日本企業の価値観は…

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること - 樋口 泰行

本書を読んで感じるのは、日本マイクロソフトの樋口社長は、とても誠実で謙虚な方だということです。様々な問題に対し、真摯に取り組んでいることが文章の端々からうかがうことができます。 地位や立場を利用しパワーで組織を動かすのではなく、心と情熱で組…

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 - クリス・アンダーソン

iPod Touchで読みました。フリー(無料)の歴史から話を始め、フリービジネスがどう変化してきたのか、現在のビットの世界のフリーはどうやって利益を得ているのかを解説した本。ネットの世界では様々なものがFREEで利用できます。このブログもそうですし、t…

電子書籍の衝撃 - 佐々木 俊尚

出版業界の負のスパイラルについては初めて知りました。ここ数年出版される書籍点数が増えているということは知っていましたが、そんな事情があるとは知りませんでした。ユーザ不在とはまさにこのことですね。電子書籍の登場が日本の出版社を変えることがで…

わが友 本田宗一郎

この本を読んだのは2回目です。初めて読んだのは随分前ですので、忘れていたものも多く、新鮮な気持ちで読めました。ソニーの創業者「井深大」が、ホンダの創業者本田宗一郎について語っています。この本を読むと、性格が正反対のお二人ではありますが、も…

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 - 山本七平

小松真一氏の『虜人日記』の内容を引用しながら、なぜ日本は戦争に敗れたのかについて論じた本です。 『虜人日記』では、21の敗戦の原因を述べていますが、山本氏の説明を読むことで、「ああ、なるほど」とうなずくことしきりです。 「物量、物質、資源、…

経済ってそういうことだったのか会議

「だんご三兄弟」「ポリンキー」「バザールでござーる」などを手がけた広告クリエーターの佐藤雅彦氏と竹中平蔵氏の経済を話題にした対談集。経済学の素人の代表である佐藤雅彦の素朴な疑問(これはとても本質的な疑問なわけですが)に対し、竹中氏がとても…

トヨタはいかにして「最強の車」をつくったか

トップから現場まで社員21人へのインタビューで構成された本です。歴代のカローラに開発に携わった方々の生の声から、カローラがどのようにして開発されたのか、そして、トヨタの製品開発の要であるチーフエンジニア制度というものが、どういうものなのかを…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

息子から借りて読んだ本です。息子も友達から借りたということです(又借りですみません)。・スーパーの完売御礼でわかる「機会損失」と「決算書」・飲み会のワリカンでわかる「キャッシュ・フロー」・住宅街の高級フランス料理店でわかる「連結経営」・2着…

大学教授の株ゲーム

経済学者と数理工学者の2人が、日本の株式相場に臨んだ実践記です。実際に売買した時期は、1988年ということでいささか古いですが、大学教授の2人が、どのようなことを考え、どのような基準で株売買をしたのか、その過程が説明されているので、とても…

大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた

ソニーを世界企業に育てたあげた盛田昭夫氏の素顔に迫る一冊。ウォークマンの開発プロジェクトのリーダを務めた著者だからこそ描ける盛田昭夫氏の様々なエピソードを知ることができます。盛田昭夫という人の魅力を存分無く伝えてあると思います。この本の最…

こころのマネジメント

東洋経済新報社のWebページの紹介だと、----職場の意思疎通を高め、知的生産性をアップさせる電子メールの使い方を教える本。電子メールを心の病を癒すカウンセリング・ツールとして活用するコツがわかる!----とありますが、この紹介文は本書の内容を正しく…