吉川英治
約8ヶ月にわたって読んできた三国志がとうとう終わりました。 最終巻は諸葛亮孔明と司馬懿仲達との戦いが中心。二人の知略戦は読み応えがあるけれど、やはり関羽、趙雲といった英傑がいない戦いは寂しいです。終わりが迫っていることがわかっているので、わ…
関羽、張飛、曹操をはじめ三国志の主要人物が次々と亡くなってしまい、寂しさを感じる巻ですね。そして劉備玄徳も終わりの時を迎え、孔明が玄徳の遺志を引き継ぎ物語の中心に。いよいよ三国志の物語が終わりに近づいてきたなと感じます。 南蛮遠征での孟獲と…
劉備が蜀を制して、孔明が思い描いた天下三分の計が実現。三国時代に突入します。 この巻は、張飛、関羽、超雲、馬超、黄忠といった劉備の家臣たちが大活躍で、読んでいてわくわく感がこれまでの巻の中で一番あったように思います。特に、老兵黄中の活躍はお…
この巻は赤壁の戦いから始まり、劉備と呉との政略結婚、そして曹操と西涼軍との戦いと続きます。 西涼軍の馬超はいい戦いをしたと思いますが、曹操の方が一枚上手でした。いつも思うのですが曹操は本当に運の強い男です。負けても負けても生き残りますね。 …
この巻は、長坂の戦いにおける劉備の敗走から、赤壁の戦いにいたるまでの話。副題は「赤壁の巻」ですが、赤壁の戦いは次の巻に持ち越し。 前半は何と言っても趙雲の活躍、特に阿斗救出が読み応え満点。関羽、張飛の影に隠れがちな趙雲ですが、これで一気に彼…
この巻は大きく話が動きましたね。劉備と関羽の再会、孫策の死、曹操の河北平定、劉備と徐庶との出会いと別れ。そして諸葛孔明の登場。いわゆる三顧の礼で孔明のところでこの巻は終わり。孔明の活躍は次巻からということですね。 それにしても前巻もそうでし…
この巻あたりから俄然面白くなってきた。 戦乱の世の負けたものの定めとは言え、呂布の最後はなんとも可哀そう。曹操の残酷無比な所業と優秀な家臣を厚遇する態度のギャップには驚かされる。劉備は仁徳だけではないしたたかさで生きながらえる。そしてこの巻…
前半は孫策、後半は呂布と曹操が中心に話が進みます。 孫策の若くエネルギッシュな姿は読んでいて痛快。魅力的な人物として描かれています。 曹操は負けても負けても生き延びるその運の強さに脱帽です。一方の呂布は... 運不運もあるけど人を引きつける力の…
一巻は、「誰々がなになにした」「どこでなにがあった」という出来事の羅列という感じがしないでもありませんでしたが、やっとエンジンがかかってきた感じ。この「群星の巻」は、力と力の正面きっての戦いよりは、騙しあい 、悪巧み、裏切りなど権謀術数な物…
北方謙三の三国志とは随分と趣を異にしています。ちょっと想像していたものとは違っていました。三国志の主人公の一人である劉備玄徳には荒々しいところがないのが気になります。世の乱れを正し人々を救うという大志がいまいち感じられません。そのせいか感…
もうすでに、この小説の紹介をする時期は完全に逸しているかと思いますが、とても好きな小説なので紹介します。僕が宮本武蔵の興味をもったのは、ソフトウェア開発の本に「五輪の書」の紹介が載っていたから、というちょっと変わった理由からです。この本を…