気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

星新一

夢魔の標的 - 星新一

星新一が書いた初の長編SFホラー。星新一の得意とするショートショートと同様とても読みやすい文章でした。 仕事の相棒である腹話術の人形・クルコが自分の意思とは関係なく突然勝手にしゃべり出す。自分の声なのに自分の意思ではないという不思議な現象に悩…

マイ国家 - 星新一

ロボット、宇宙、ファンタジー、刑事、恋愛、ビジネスなどなど様々なジャンルの31編ものショートショートが収められています。どれも面白い。 自分を売り込むロボットの話「うるさい相手」、言い訳の天才が出世してゆく「いいわけ幸兵衛」、刑事のまねをして…

冬きたりなば - 星新一

21編の短編が収録。 比較的初期の作品が収録されているようです。そのせいか、作風にまだ星新一らしさが出ていないものもあり、逆に興味深かったです。ただ、どの作品にも意外な結末が用意されているところはさすが。時間があいた時に読むのにちょうど良いで…

エヌ氏の遊園地 - 星 新一

31のショートショートが納められています。SF作家として分類されている星氏ですが、この作品集にはSF的な作品は納められていません。星新一の作品は、若いころはかなりの量を読みました。個々の作品の内容までははっきりと記憶にはありませんが、どことな…

声の網 - 星新一

ずいぶん前に読んだ本を再読しました。現代のインターネット社会が持つ問題点を40年も前に予見していたということで、数年前に復刊され、評判になっていた本です。内容は、電話網が高度に発達した時代、すべての情報が電話を介し、背後にあるコンピュータ…