気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

瀬尾まいこ

戸村飯店 青春100連発 - 瀬尾 まいこ

これまでに読んだ瀬尾まいこの作品とはひと味違った青春小説。大阪の中華料理店の二人の息子・ヘイスケとコウスケの兄弟の成長する姿が読んでいて気持ちいい。 弟コウスケから見た兄のヘイスケと、本当のヘイスケとの間にあるギャップ。兄弟でも理解し合えな…

図書館の神様 - 瀬尾まいこ

若い女性の一人称でつづられる平易な文章で、内容がすーと頭に入ってきます。主人公である高校の新米教師・清は、部員が一人しかいない文芸部の顧問になるのですが、その唯一の部員である垣内君と接することで、影響を受け、逆に変わっていく様子は、読んで…

幸福な食卓 - 瀬尾まいこ

とても読みやすい文章で、すいすいとページをめくることができました。 中学生の主人公佐和子の母は家を出て別居中。父は「父親を辞めた!」と宣言してしまう、でも家族崩壊とも違う、ちょっと変わった形態の家族の物語。 兄は天才少年と謳われていながら、…

卵の緒 - 瀬尾まいこ

家族を題材にした「卵の緒」と「7's Blood」という2編が収められています。 家族といっても、血の繋がりがない親子だったり、異母兄弟だったりと、いわゆる一般的な家庭ではありません。でも、そこに描かれているのは、確かな繋がりをもった家族であり、ああ…

天国はまだ遠く - 瀬尾まいこ

都会の生活・仕事に疲れきった主人公千鶴が、自殺しようと思ってたどり着いた人里離れた田舎の民宿。 しかしここで自殺に失敗した彼女は、自然に囲まれた生活のなかで少しづつ癒されていきます。心温まるとても良い本だと思います。 民宿の田村青年の関西弁…