気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

CODE 〜コードから見たコンピュータのからくり

Windowsプログラミングの世界で有名な、チャールズ・ペゾルド氏が書いた本ということで、ソフトウェア開発者の視点でプログラムの動作原理が書かれているのかと思いましたが、読んでみると予想とはまったく違い、本当の意味でのコンピュータの動作原理を分かりやすい文章で説明した本でした。

「懐中電灯のオンオフで情報をやり取りする」という身近な例から始まり、2進数、論理演算、電気回路と進んでゆき、最後にはコンピュータの動作原理までたどり着くという構成になっています。最後のOSや高級言語、グラフィックスディスプレイ関連部分は、解説がかなり駆け足になっていますが、最初からじっくり読むことで、なぜ、コンピュータが動くのかが理解できるようになっています。
「へー、こうやって足し算をしているんだ」とか、「情報を保持している仕組みはこうなってるんだ」ということが、電気回路についてはまったくの素人の僕でも理解できました。

この本を読んだからといって、プログラミングができるようになるわけではありませんが、システム開発に従事している人に、是非読んでほしい本です。

CODE コードから見たコンピュータのからくり

CODE コードから見たコンピュータのからくり