気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

マンハッタンの戦慄

ナイトワールド・シリーズ(正式?には、ナイトワールド・サイクルというのだそうです)の第2弾である「マンハッタンの戦慄」は、第1段の「ザ・キープ」とはまたちがった面白さがあります。「ザ・キープ」の舞台は第2次世界大戦時のヨーロッパでしたが、「マンハッタンの戦慄」は現代のニューヨーク。物語がどう繋がって行くのかは、ナイトワールドシリーズを読み進めることで、徐々に明らかになって行きます。
話は、ニューヨークの裏の世界に住むの<始末屋>ジャックのところに、不思議なインド人クサムが、盗まれたネックレス探しの依頼をしてくるところから始まります。そして、依頼を受けた<始末屋>ジャックの周辺で不思議な事件が発生し始めます。謎を追うジャックの前に現れたのは、太古からの邪悪な存在が作り出した魔物、ラコシ。ジャックは、愛する人のためにこの魔物と戦うことに。と、こんな感じですが、とにかく、エンターテイメント小説が好きな方、モダンホラーが好きな方は、是非読んでみてください。とにかく面白いです。
ちなみに、原題は「The Tomb」です。邦題が、なぜ、「マンハッタンの戦慄」になってしまったのかちょっと疑問が残りますが、中身は、最高のエンターテイメント作品です。

マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)

マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)