赤ひげ診療譚 - 山本周五郎
長崎で医学の勉強をして江戸に帰ってきた若い医師の保本登は、小石川養生所で見習い医として働くことになります。幕府の御番医になるつもりで長崎へ遊学した彼には、「養生所」の勤務はとても不本意なことでした。そんな彼は、医長である「赤ひげ」に対し反抗的な態度をとります。しかし、「赤ひげ」の患者への接し方をまじかで見るうちに、次第に赤ひげに引き付けられ、「医」というものを真剣に考えるようになり、医師として人間として成長して行きます。
8編からなる短編集の形式をとっていて、ひとつひとつの話が独立していながら連続性がある小説です。
なんて表現したら良いかわかりませんが、一つ一つのお話が、隙がなく、心にしみる作品だと思います。
- 作者: 山本周五郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1964/10/13
- メディア: 文庫
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