気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

夢にも思わない - 宮部みゆき

「今夜は眠れない」の続編です。またもや雅男と島崎の中学生コンビが活躍するミステリー仕立ての青春小説です。
5億円遺贈の次は、殺人事件と、そんな大事件に会うなんてあり得ないだろう、と思いながらも、物語の中に入り込んでしまいます。
若い娘の売春問題なども絡めてあり、さすが宮部みゆきといった感のある内容です。
最後は題名どおり、前作とちがって、最後はちょっとほろ苦く、そして「夢にも思わない」ような結末が待っています。
思いやりって、優しさってなんだろう、そんなことを考えさせられます。

夢にも思わない (中公文庫)

夢にも思わない (中公文庫)