気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ

ソフトウェア開発における真実とウソについて論じた書籍。現場の開発者ならばほとんどの人が、納得できる内容になっているのではないだろうか。とにかく、現場の開発者の視点から物を言っているのがよい。ソフトウェア開発者全員に読んでもらいたい本である。特に、根拠のとぼしいあるべき論にうんざりしている開発者、心底からプロジェクトを成功させたいと思っている管理者にお勧め。
ただし、真実とウソは書いてあるけれど、具体的にどうすればよいかまでは書かれていない。それは、この本を読んでじっくりと考え、自分で答えを導き出すしかないと思う。ソフトウェア開発は多様であり、万能薬も、銀の弾丸も無いのだから。
ちなみに、僕が興味をもった真実とウソは、

真実:「ソフトウェア技術者は、ツールの話が大好きである。いくともツールを買い、評価もしているが、開発で実際に使った人はほとんどいない」
うーーん、耳が痛いですね。僕もツールが好きだけれど、ハードディスクの肥やしになってしまったツールがたくさんあります。
ウソ:「プログラムをどう書くかを見せれば、プログラムの方法を教えられる」
どう読むかを教える必要があるってことです。でも、どうやって読み方を教えるのか、難しい問題ですね。

ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ

ソフトウエア開発 55の真実と10のウソ