気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

西の魔女が死んだ - 梨木香歩

前回読んだ、『ポプラの秋』に設定がものすごく似ていたせいか、主人公の「まい」と『ポプラの秋」の主人公、千秋がダブってしまい、中学生のまいが小学校低学年の女の子に思えてしまい、イメージを修正するの苦労しました。

『ポプラの秋』が大人が読む児童文学だとすると、『西の魔女が死んだ』は、ティーンエージャーが読む児童文学といったところでしょうか。
平易な文章だけれど、情景が頭の中に浮かんできて、何かアニメーションを見ているようなそんな気分でした。
特にラストは秀逸で、おばあさんのあふれんばかりの愛が「まい」を包み込むシーンは、清清しい余韻を残してくれます。

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)