きよしこ - 重松清
重松清の作品を始めて読みました。とても素晴らしい作品です。
吃音をもった少年のお話しなのですが、たぶん、ここ数年で一番感情移入できた本です。
喉まで出かかった言葉が、なかなか声にできない、そういった経験は多かれ少なかれ誰でもあると思いますが、吃音のために、上手く自分の気持ちが言えない少年にとっては、本当に悲しいつらいことだと思います。その心が痛いほどこちらに伝わってきます。ほんと切ない気持ちになります。
結局は、本当に自分を助けてくれるのは自分自身であり、勇気をもって扉を開かなくては、新しい未来はやってこない。そんなことを心に語りかけてきます。押し付けがましいところが一切ないのが良いです。
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/06/26
- メディア: 文庫
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