気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ZOO〈1〉 - 乙一

「カザリとヨーコ」そして「SEVEN ROOMS」と読んだところで、この手の話が、このあとも続くのか、とちょっと憂鬱になりました。
ありえないような話だけど、実はどこかで起こっているかも知れない、と思わせる内容で、確かに面白いし、台詞も心理描写もすごいと思うけど、ちょっと気が滅入ってしまうような内容で、これがずーっと続くのはきついなと。
でも、3編目の「SO-far そ・ふぁー」、次の「陽だまりの詩」は、かなり趣向がちがっていて、ほっとしました。特に、「陽だまりの詩」は、心にぐっと来るものがありました。最後のどんでん返しも良いですし、SF好きの僕にはたまりません。CGアニメも作成されたみたいで是非見てみたいですね。
乙一の作品を読むのはこれが最初でしたが、かなり衝撃を受けました。

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)