気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈上〉- 堺屋太一

一農民から天下人にのし上がった豊臣秀吉の実の弟「秀長」の生涯を描いた小説の上巻。
上巻は、兄秀吉が織田信長に仕えだした頃から、永禄11年(1568年)信長が上洛し、秀吉が京都の政務官になるあたりまでが描かれています。
戦国時代の歴史にそれほど詳しくない僕にとって、この時代の流れが良くわかり、とても読みやすい本です。
秀吉の補佐役として生きた弟・秀長は、上巻では有名な戦国武将のような活躍はほとんどありません。秀吉を影で支えた存在であるため、秀吉の歴史を中心に物語は進みます。そのなかで、彼がどういった役割をになったのか、補佐役としてどう生きたのかが描かれています。

豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈上〉 (文春文庫)

豊臣秀長―ある補佐役の生涯〈上〉 (文春文庫)