気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

宇宙創成 (上)(下)

原題は、『BIG BANG』。ですが、ビッグバンの詳細を説明する解説本ではありません。地球や月、太陽の大きさを推定した古代から、現在のビッグバンモデルに辿りつくまでの壮大な科学歴史ドラマです。
そして、理論と実証という科学の両輪の重要性を余すところなく伝えている素晴らしい本だと思います。

まだ、地球を1周したこともない古代の人がどうやって地球の大きさを測ったのか、どうやって月までの距離を測ったのか、興味ありませんか。
なぜ、遥かかなたのアンドロメダ星雲までの距離がわかるのか。 なぜ、宇宙は膨張しているってわかるのか。なぜ百数十億年前にビッグバンが起こったとわかるのか? 興味のある方は是非この本を読んでください。天文学の素養のない人にも十分に楽しめる本だと思います。

それにしても、われわれの生きている宇宙っていったい何なのだろう。不思議だ。

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)

宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)