気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ボーイズ・ビー - 桂 望実

母親を亡くした小学6年の少年・隼人と、たまたま知り合った偏屈で他人との交わりを拒む靴職人の70歳のじいさんとの心の交流を描いた作品です。
僕は、靴職人の園田栄造の視点でがこの小説を読み進めましたが、他人との関わりを避けてきた栄造が、少年との交流の中で徐々に変わってゆく様は、読んでいて気持ちよかったです。
年齢は離れていても、こんな付き合いができたら最高だなって思います。
ラストは作り過ぎかなって思わないでもないですが、笑みが自然とこぼれてきました。キラキラ輝いているそんな小説でした。

ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫)

ボーイズ・ビー (幻冬舎文庫)