気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

私家版 日本語文法 - 井上ひさし

学生時代に退屈な授業といったた「文法」がその代表格だと思いますが、
井上ひさしの『私家版 日本語文法』は、その退屈な日本語の文法を、実に楽しく学ぶことのできるユーモアあふれる本です。
井上ひさしの日本語に対する愛情が伝わってきます。
僕が特に面白く読んだのは、「ガとハの戦い」「ナカマとヨソモノ」「句点と読点」「漢字は疲れているか」「外来語について」。
最後の「外来語について」は、日本語が外国語の影響を受けてどう変化しているのかが示されていて、とても興味深いものがありました。日本語って生き物なんだなーってことがよくわかります。

私家版 日本語文法 (新潮文庫)

私家版 日本語文法 (新潮文庫)