気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

DEADLINE - 建倉圭介

第2次世界大戦で欧州戦線に参加し、負傷して米本国に帰還したミノル・タガワは、大学に復学し、世界初のコンピューター開発計画の1メンバーとして携わることになります。しかしそれがきっかけで、原爆が日本へ投下されることを知ります。ミノルは、その前に戦争を終わらせるために、日本へ密航することを決意します。

ENIAC開発の前半部分も興味深く読めましたが、中盤以降の手に汗にぎるスリル満点の展開がとても良かったです。単なる冒険小説ではなく、コンピュータ、原子爆弾、戦争、人種差別、少数民族、家族、愛、いろんな要素が詰まった傑作だと思います。

デッドライン〈上〉 (角川文庫)

デッドライン〈上〉 (角川文庫)