気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

いっしん虎鉄 - 山本 兼一

長曽禰興里(ながそねおきさと)という江戸時代に活躍した刀鍛冶の名工の半生記です。
常に向上心を失わず徹底的なこだわりをもち、命がけで刀作りに打ち込む姿に心打たれます。
とにかくここで描かれている職人気質は素晴らしい。日本人にはこういった血が流れていると思うと、
誇らしい気持ちになります。
刀鍛冶の仕事ぶりも詳細に丁寧に描かれていて、その徹底した描きぶりに脱帽です。
ストーリー性もあり申し分のない作品です。

いっしん虎徹

いっしん虎徹