気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

木練柿 - あさのあつこ

『弥勒の月』『夜叉桜』に続くシリーズ3作目。これまでと違い4編の短編から成っています。
刀を捨てた商人遠野屋清之介の周りで起こる事件を、同心木暮信次郎と岡っ引伊佐治が解決してゆく時代小説です。
今までの2作は、暗く重い印象が強かったですが、今回はどの作品も今までよりも明るい印象で安心して読めました。

慾を言えば、前作のような緊迫感のある作品もとても好きなので、次回は緊迫感ある作品を期待します。
信次郎と清之介の絆が深まってきているので、新たな展開がありそうな予感です。

木練柿(こねりがき)

木練柿(こねりがき)