孤宿の人(下) - 宮部みゆき
もうちょっと短い話にしても良いかなと思いますが、それも帳消しにする終盤の展開は、さすが宮部みゆきです。
小さな主人公「ほう」に感情移入し、最後は感動の涙でした。
妻子三人と部下二人を殺した加賀様の人物設定も見事。「ほう」と加賀様の二人のシーンは特に心に残りました。
そして、この物語で重要なキーワードとなる「雷」の描写も素晴らしいですね。僕は雷多発県に住んでいてその怖さを身にしみて感じていますが、瞼の裏にリアルな映像として浮かんできます。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11/28
- メディア: 文庫
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