気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

王妃マリー・アントワネット(上巻) - 遠藤周作

フランス革命を王室と民衆の2つの側から描いています。
上巻はマリー・アントワネットがフランスに嫁いで来てから、フランス革命の引き金になった首飾り事件までです。

マリー・アントワネットの末路が分かっていても、その過程が引き付けられます。いや分かっているからこそ、余計に引き付けられるのかも知れません。

どこまでが史実で、どこまでがフィクションなのかが、僕には判断できませんが、とても面白いです。

もう一人の主人公、マルグリットが今後どうなって行くのかにも興味ありますね。

『沈黙』や『白い人 黄色い人』『青い小さな葡萄』といった作品とは、また違った遠藤周作の魅力が詰まっています。

王妃マリー・アントワネット〈上〉 (新潮文庫)

王妃マリー・アントワネット〈上〉 (新潮文庫)