王妃マリー・アントワネット(上巻) - 遠藤周作
フランス革命を王室と民衆の2つの側から描いています。
上巻はマリー・アントワネットがフランスに嫁いで来てから、フランス革命の引き金になった首飾り事件までです。
マリー・アントワネットの末路が分かっていても、その過程が引き付けられます。いや分かっているからこそ、余計に引き付けられるのかも知れません。
どこまでが史実で、どこまでがフィクションなのかが、僕には判断できませんが、とても面白いです。
もう一人の主人公、マルグリットが今後どうなって行くのかにも興味ありますね。
『沈黙』や『白い人 黄色い人』『青い小さな葡萄』といった作品とは、また違った遠藤周作の魅力が詰まっています。
- 作者: 遠藤周作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1985/03/27
- メディア: 文庫
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