気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

チルドレン - 伊坂幸太郎

連作短編集ですが、時間軸が連続していないのが特徴で、それがこの作品をより面白くしていると思います。
なんといっても、第1編「バンク」の出だしが良いですね。いきなりサビから入るJ-Popみたいで、あっと言う間に作品の中に引きずりこまれました。
2編目の「チルドレン」は、まったく予想外のオチにしてやられました。
3編目以降も、どれも心地よい読後感でした。
主人公・陣内君の規格外の言動も面白かったです。
「ところで、あんたたちの仕事では、奇跡は起こせるのか?」
これにはグッときましたね。

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)