気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

町長選挙 - 奥田 英朗

電車で読んでいて笑いをこらえるのに苦労しました。伊良部先生今回も絶好調で、周りを気にしないとんでもない言動は最高でした。
「オーナー」「アンポンマン」「カリスマ稼業」「町長選挙」の4編収録。
はじめの3作品は、実在の人物をモデルにしたと明らかにわかる設定。これには厳しい意見もあるようですが、これはこれで面白かったと思います。精神的な不安・悩みから解放されることがこんなにも、心を楽にしてくれるんだなとしみじみと思いました。
「町長選挙」のハチャメチャさもすごかったです。
4つの作品どれもがクオリティが高いと思います。
でも、それぞれの作品を読み終わった後の、あたたかくなる感じが、前作よりもちょっと弱かったかな。

町長選挙 (文春文庫)

町長選挙 (文春文庫)