気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

その日のまえに - 重松清

身近な人の死をテーマにしたこの短編集は、いつかは誰にでも訪れる「その日」とどう向き合うべきなのか、人の幸せって何か、家族に何ができるのか、そんなことを考えさせてくれます。

特に「その日のまえに」~「その日」~「その日のあとで」の連作は、心に響きました。「その日」で「潮騒」で登場した石川くんからが電話してくる場面は、涙が出てきてました。

(なぜか、人とは違うところで涙腺が緩んでいるような気もしますが...)

癌を告知された母と息子(高校生)を扱った「ヒア・カムズ・ザ・サン」も良かったですね。

その日のまえに (文春文庫)

その日のまえに (文春文庫)