気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

隠し剣孤影抄 - 藤沢周平

八編の短編が収められています。どの作品にも秘剣の使い手(多くは下級武士)が出てきますが、皆人間味があって味わい深い作品になっています。 剣豪小説という感じはなく、剣技を扱っていますが、主題は家族や人の生き方を描いた小説かなと思いました。
読後感の余韻も良いです。
「臆病剣松風」 「隠し剣鬼の爪 」「女人剣さざ波」「宿命剣鬼走り」 が印象に残りました。

隠し剣孤影抄 (文春文庫)

隠し剣孤影抄 (文春文庫)