気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

.NET開発者」のためのSilverlight入門 - 森 博之

その名の通り、.NET開発者のためのSliverlight入門書です。
すでに、WindowsFormsや、ASP.NET WebFormでの開発経験がある方が対象です。

Microsoft MVP for C#/Client App Dev/Silverlight を受賞されている方が書かれているので安心して読むことができます。

副題は「XAMLからはじめるアプリケーション開発の基礎」で、その通りの構成となっています。以下に章立てを示しますが、なんといっても大きな特徴が、第2章の XAMLです。

第1章 Silverlight概要
第2章 XAML
第3章 Silverlight入門
第4章 レイアウト
第5章 リソースディクショナリ・スタイル
第6章 データ・バインディング
第7章 テンプレート
第8章 アニメーション
第9章 Webブラウザ連携
第10章 ブラウザ外実行
第11章 外部アクセス/インターフェイス
第12章 ネットワーク・アクセス
第13章 その他の機能

Silverlightの概要の後に、いきなりXAMLの説明なので、初めは戸惑いましたが、読んでいてなるほど!この本の肝は、まさしくこの「XAMLからはじめる」にあるんだなというのがよく理解できました。
XAMLが何たるかを理解することが、Silverlightを理解する近道ですがら、この基礎が理解できれば、本書に書かれていないことにも、応用が効くということです。
それと、データバインディングの章も、XAMLの記述について丁寧に説明されていて、理解が深まりました。

240ページと薄めの本なので、Silverlightの入門書としておすすめできる本だと思います。
また、WPF開発者にも得るものが多い本だと思います。8章までは、ほぼそのままWPFにも通用する内容になっています。