気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

こころの情報学 - 西垣通

情報学(情報科学とはまた別の学問のようです)についてはほとんど知識がなかったせいか、第1章「情報から心をみる」からつまずきました。

Bookデータベースから抜粋しますが、

地球上に生命が誕生した三十数億年前に、情報も同時に誕生した。情報とは生命の意味作用であり、ヒト特有の言語もその発展形にほかならない。すなわち、ヒトの“心”とは“情報”が織りなすダイナミックなプロセスなのである。

 解ったようで解らない、そんなもやもや感のまま第2章の「機械の心」、第3章「動物の心」へ。まあこの2つの章はある程度知識があるので興味深く読めました。

そして第4章「ヒトの心」でまたモヤモヤ感。言葉と権威についてはなるほどと思うけど、「神話とゴシップ」についてはいまいち納得感が得られません。

それにもまして、機械情報の出現がヒトのこころを変えたということに?マーク。思うに「心」の定義が理解できないまま読み進めてしまった事が、原因かな。それと僕の文章理解力のなさが問題なのでしょう。

僕としては、「機械の心」「動物の心」「ヒトの心」と来て、最後にまた「機械の心」に戻って、AIについてもっと掘り下げてほしかった。

 

こころの情報学 (ちくま新書)

こころの情報学 (ちくま新書)