気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

世にも美しい数学入門 - 藤原正彦, 小川洋子

素数の話、円周率の話、三角数の話といった数学の話はもちろん、西洋人と東洋人の違い、日本人の美的感覚と独創性など、面白い話が沢山。

特に興味深かったのは、数学は実験科学のようなものという言葉。天才は実験を嫌がらないというのはちょっと驚き。それにしても解けるか解けないかも分からない問題を何年も何年も考え続けている数学者って本当に凄いなーと思う。

また「幾何と代数の関係」についてで、なぜ幾何と代数が分かれたのかに、西洋人の世界観が影響していたというのも面白かった。

数式からはすっかり遠ざかってしまった僕ですが、数学ってやっぱり美しくて面白い、そう思わせてくれた本でした。

他の数学関連の本も読んでみたくなりました。

世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)

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