御先祖様万歳 - 小松左京
自炊してiPhoneで再読。
表題作「御先祖様万歳」を含む13作品が収録された小松左京のSF短編集。
さすがに古くささを感じるものもあるが、多くが昭和38年ごろに書かれたことを考えると凄いと思います。
収録されている13作品どれもが秀逸。特に、以下の4作品が興味深かったです。
「紙か髪か」
世の中から紙が消えた!その解決の代償とは。
「機械の花嫁」
様々な要求を実現し家事から解放された女と決別した男がロボットを進化させついには妻とする物語。今はこんな作品は発表できないのでは。強烈な風刺が良い。
「SOS印の特製ワイン」
宇宙で遭難した男が、ロボットにワイン製造をさせる話。ワインの味を進化させる過程が面白い。
「御先祖様万歳」
幕末の日本と現代がタイムトンネルで繋がったことで巻き起こる珍騒動。表題作になっただけあり傑作。
傑作。