気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

No.6 #5 - あさのあつこ

2011年02月に第4巻を読んだのですが、第5巻の電子書籍版が出るのを今か今かと待っていたら、今になってしまいました。
なんと2年も開いてしまいました。2年も開いたのに、物語にすっと入っていけたのは、きっと、主人公の紫苑とネズミ、そして彼らのストーリーが記憶に残っていたからですね。

今回もこれまでと同様一気に読んでしまいました。NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミが矯正施設で地獄のような出来事を目の当たりにします。
人はどこまでも残虐になれる、そういう現実を突きつける本書は児童書としては異色なのかな。
「明日…何をすればいいのか、分からないの」そう言った老女の言葉に、幸せって何だろう、生きるってなんだろうと、考えてしまいます。

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