偶然の祝福 - 小川洋子
主人公であるシングルマザーである女性作家が過ぎ去った出来事を語る連作短編集です。
多くの作家さんの作品はストーリーを楽しむことに重きを置いて読んでいるのですが、小川洋子さんの作品は、その文章が紡ぎだす不思議な雰囲気を味わって読んでいます。まだ多くは読んでいませんが、そういう意味で僕にとっては特別な存在の作家さんです。この短編集も美しい小川ワールドを堪能することができました。
「キリコさんの失敗」と「盗作」が好きです。「時計工場」はちょっと難しかったな。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/01
- メディア: 文庫
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