気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

夢を売る男 - 百田尚樹

夢を売るんじゃなくて、一般人の夢を食い物にする詐欺まがいの出版社で働く牛河原って男にどんな天罰が待っているんだろう、と思って読んでいたら、なんだか思ったのと違う方向に。

自費出版を目指す一般人から金を巻き上げている牛河原が、最後は意外や意外、なんだか良い人に思えて来ました。ここまで毒を吐きまくる小説も珍しいかなと思いますが、百田さんにしてやられた感じです。出版業界が抱える問題点や裏事情なども分かって実に興味深い話でした。

『永遠の0』とは随分と趣きが違ってました。 

夢を売る男

夢を売る男