気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

セラピスト - 最相葉月

箱庭療法風景構成法を中心に日本の心理療法について書かれたルポルタージュ。戦後日本のカウンセリングの歴史、変遷、問題点が詳しく書かれています

心の病と向き合い患者の心に寄り添う難しさが伝わってきます。心理療法について全くなんの知識もなく読んだため、数多く出てくる専門的な用語が具体的にどんなことを示すのかがよく理解できない部分もありましたが、セラピストについての理解は確実に深まったと思います。

本書の構成がちょとまとまりに欠けるように感じたのは、それだけ精神医療が難しく、明確で画一的な答えなど無いということの表れなのでしょうか。

それにしても、10年と言う単位で精神疾患の患者の傾向が変化するというのには少なからず驚きました。やはり社会を反映するということなのでしょう。

「この世に生きる限り、私たちは心の不調と無縁ではいられない」からこそ、精神医療について知ることは大切なことだと思います。

 

セラピスト

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