iPhoneで自炊したものを再読。
半村良得意の伝奇ものと現代人情ものの合わせ技といった異色SF作品。
35年前に亡くなった父親が、当時のままの姿で息子の前に現れた。息子は明治生まれの父親の言う通りに事業を進めるが、そこには、日本の進路を変えようとする謎の組織の影が...
昭和50年の作品ですが、軍備拡張路線への足音が聞こえてきそうな今と重なる部分があり興味深い。
ただ、あまりにも唐突な終わり方に納得がいかない。ストーリーそのものは面白いが、風呂敷広げすぎて、収まりきらなくなった感じ。
半村良の作品の中ではイマイチな作品か。