気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

模倣犯 4 - 宮部みゆき

この物語が犯人逮捕劇や謎解き物では無い事に今更ながら気がつきました。

読者が事件の真相を知っているからこそ、事件に巻き込まれた人々の行動や心の動きに、共感したり、悲しんだり、疑問に思ったり、歯がゆく思ったり、といろんな感情が沸き上がって来ます。

それにしても犯人ピースがあんな形で再登場するとは想像できませんでした。由美子がかわいそうでしかたありません。この4巻では、真一と有馬さんの存在が唯一の救いです。

次はいよいよ最終巻、どんな結末が待っているのか楽しみです。でもなんでタイトルが模倣犯なのだろうか?何時模倣犯が出てくるのかと思い読んできましたが、まだ登場しません。この流れだときっと最後まで登場しないんだろうな。だったらなぜ?

 

模倣犯〈4〉 (新潮文庫)

模倣犯〈4〉 (新潮文庫)