気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

槐(エンジュ) - 月村了衛

月村了衛さんの作品初読みです。

これほど夢中になって本を読んだのは、本当に久しぶりです。実に面白い作品でした。

夏休み恒例のキャンプに出かけた中学生7名が、武装した半グレ集団の抗争に巻き込まれてしまいます。最初の50ページは、なんのことはない普通の中学生のお話ですが、序盤を過ぎると一気に緊迫感がMAXになり、そのテンションのまま最終ページまで怒涛の展開です。残虐なシーンもありますが、そんなことはどうでも良いと思えるくらいのめり込んでしまいました。

単に面白いだけではなく、胸にぐっとくる感動が伴ったこの作品は、間違いなく第1級のエンターテイメント作品ですね。もし続編が出るのならば、ぜひ読みたいです。 

 

槐(エンジュ)

槐(エンジュ)