気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

用心棒日月抄 - 藤沢周平

約2年ぶりに読む藤沢作品。面白い! 

訳あって脱藩し江戸で用心棒をして生活する青江又三郎の活躍を描いた連作時代小説。ところどころにユーモアを交えた語り口が実に読みやすい作品でした。

忠臣蔵と絡めることで徐々に緊張が高まっていくのも素晴らしいと思います。江戸に暮らす人々の視点から忠臣蔵を描いているのが新鮮でした。

脇役の吉蔵、細谷、おりんもいい味出してます。

最後は服藩して東北の小藩へ戻った又三郎ですが、続編では吉蔵、細谷らとの再会もあるのでしょう。是非読みたいですね。 

 

用心棒日月抄 (新潮文庫)

用心棒日月抄 (新潮文庫)