気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

サラバ! 下 - 西加奈子

上巻を読んでから、かなり時間が経ってしまいましたが、下巻読み終わりました。

歩が転落していくのは、家族との関わり合いを避け、すべてを人のせいにしていたツケが回って来たということなのかな。

姉が歩に言う「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」という言葉にいろいろ考えさせられる。(それが宗教であれなんであれ)信じるものを持たない人生は弱いということなのか。

起伏の少ないストーリーでありながら、読者の興味を離さないグイグイと引っ張る文章はさすがというしかない。

でも、歩が再生のきっかけをつかむラストはすこし消化不足気味。

 

サラバ! 下

サラバ! 下