気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

レベル7 - 宮部みゆき

「明日 レベル7まで行ってみる。戻れない?」女子高生が日記に残した謎の言葉。レベル7っていったい何? この謎が完全に僕の心を捉え、最後まで一気に読んでしまいました。
ジグソーパズルのピースがひとつずつ繋がってゆき、一枚の絵が出来上がってゆくような話の展開、計算され尽くされた数々のエピソード、超一級品とはまさにこのことだと思います。「レベル7」という題も良いですね。

僕は、早く次のページをめくりたいという衝動を抑えることができず、ハイペースでページをめくり続けてしまいまったのですが、読み終わった後、なんてもったいないことをしたんだろうと後悔してしまいました。
もし、これからこの小説を読む人は、先を知りたいという衝動を抑え、じっくりと読んでほしいと思います。

レベル7(セブン) (新潮文庫)

レベル7(セブン) (新潮文庫)