宮本武蔵 全8巻 - 吉川英治
もうすでに、この小説の紹介をする時期は完全に逸しているかと思いますが、とても好きな小説なので紹介します。僕が宮本武蔵の興味をもったのは、ソフトウェア開発の本に「五輪の書」の紹介が載っていたから、というちょっと変わった理由からです。
この本を読み始める前は、かなり昔に書かれた小説なので、古臭い文章で読みづらいかな、なんて思っていましたが、そんな心配は全く不要でした。現代かなづかいに直してあるので、僕にもすんなりと読むことができました。想像以上に面白く、一気に読み通してしまいました。
難点を言えば(娯楽小説としては、他の小説にも当てはまることですが)、あまりにも話が出来すぎていると感じる場面が数箇所ある、というところでしょうか。
まあ、そういった点を減点したとしても、とても魅力ある小説だと思います。
ところで、NHK大河ドラマ「宮本武蔵」の「お通」と吉川英治の「お通」は、なぜあれほどまでにイメージが異なっているのでしょうか。確かに「お通」は芯の強い女性だとは思いますが、ちょっと違うような気がします。
- 作者: 吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/03/21
- メディア: 文庫
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