気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

火怨〈上〉―北の燿星アテルイ - 高橋克彦

大和朝廷と蝦夷との戦いを蝦夷側から描く歴史小説です。心躍る小説とはまさしく、この火怨のような小説を言うのだと思います。とにかく、アテルイをはじめとする蝦夷たちの若者が生き生きと描かれ、ぐいぐいと引き付けられてしまいました。ちょっと三国志に似た雰囲気がありますね。
今まで、高橋克彦の最高傑作は、『竜の柩』だと思っていましたが、火怨は(まだ、上巻しか読んでいないが)、それを凌ぐ傑作の予感がします。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)