気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉

1965年に朝永振一郎氏とともに、ノーベル物理学賞受賞を受賞した物理学者の自伝的エッセイ集。
といっても、難しい物理学の話はほとんどないので、文系の方も気軽に読める本です。
彼の少年時代から始まり学生時代、駆け出しの研究者時代、新米の大学教授時代のエピソードが収録されています。
ここに出てくる数々のエピソードは、どれをとってもとても面白く、本当にノーベル賞をもらった人の話なの?と思わずにはいられません。
いやだからこそ、ノーベル賞を受賞することができたのかもしれません。
好奇心旺盛でちゃめっけたっぷりの彼の考えや行動に(文章を通じてですが)触れることができ、楽しく愉快な気分になりました。
特にマンハッタン計画の計算機についてのエピソードは(日本人にとっては不謹慎だということは十分に分かっていますが)、笑わずにはいられませんでした。
あのソニーコンピュータサイエンス研究所茂木健一郎氏もお勧めの本です。

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)