あかんべえ(上) - 宮部みゆき
「ファンタジーとミステリーと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長編」
ということですが、上巻を読み終わった時点では、物語の前半部分なので、まだ「感動の」という場面はありません。今後どう展開してゆくのか楽しみです。
序章部分は、ちょっと退屈なのですが、主人公の少女「おりん」の父親が営む料理屋で、突然。刀が暴れだすという怪奇現象の場面から、俄然面白くなります。
宮部みゆきの得意な時代物に、うまくファンタジーを織り込んでいる部分は、さすがという感じ。
5人の「お化けさん」達のキャラクタ設定もなかなかいけてます。
なぜ、タイトルが「あかんべえ」なのか。「あかんべえ」をする「お化け」お梅が、大きな鍵を握っているのは確かなのですが、今のところ手がかりなし。
それにしても、先が読めないです。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: 文庫
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