気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

あかんべえ(上) - 宮部みゆき

「ファンタジーとミステリーと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長編」
ということですが、上巻を読み終わった時点では、物語の前半部分なので、まだ「感動の」という場面はありません。今後どう展開してゆくのか楽しみです。
序章部分は、ちょっと退屈なのですが、主人公の少女「おりん」の父親が営む料理屋で、突然。刀が暴れだすという怪奇現象の場面から、俄然面白くなります。
宮部みゆきの得意な時代物に、うまくファンタジーを織り込んでいる部分は、さすがという感じ。
5人の「お化けさん」達のキャラクタ設定もなかなかいけてます。
なぜ、タイトルが「あかんべえ」なのか。「あかんべえ」をする「お化け」お梅が、大きな鍵を握っているのは確かなのですが、今のところ手がかりなし。
それにしても、先が読めないです。

あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)

あかんべえ〈上〉 (新潮文庫)