ZOO〈1〉 - 乙一
「カザリとヨーコ」そして「SEVEN ROOMS」と読んだところで、この手の話が、このあとも続くのか、とちょっと憂鬱になりました。
ありえないような話だけど、実はどこかで起こっているかも知れない、と思わせる内容で、確かに面白いし、台詞も心理描写もすごいと思うけど、ちょっと気が滅入ってしまうような内容で、これがずーっと続くのはきついなと。
でも、3編目の「SO-far そ・ふぁー」、次の「陽だまりの詩」は、かなり趣向がちがっていて、ほっとしました。特に、「陽だまりの詩」は、心にぐっと来るものがありました。最後のどんでん返しも良いですし、SF好きの僕にはたまりません。CGアニメも作成されたみたいで是非見てみたいですね。
乙一の作品を読むのはこれが最初でしたが、かなり衝撃を受けました。
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 文庫
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