気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

天国はまだ遠く - 瀬尾まいこ

都会の生活・仕事に疲れきった主人公千鶴が、自殺しようと思ってたどり着いた人里離れた田舎の民宿。 しかしここで自殺に失敗した彼女は、自然に囲まれた生活のなかで少しづつ癒されていきます。

心温まるとても良い本だと思います。
民宿の田村青年の関西弁がとてもいいですね。この関西弁がこの小説をより暖かい雰囲気にさせてくれます。
瀬尾まいこさんの作品は初めてでしたが、伏線やどんでん返しやというものはほとんどなく、直球勝負の小説という印象を受けました。これがこのお話をより爽やかにしてくれているし、とても素直な文章で読みやすく思いました。

千鶴のその後がとても気になります...

天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)