諸葛孔明(下) - 陳舜臣
下巻も上巻同様、戦闘シーンは少なめで、孔明の心の動きを中心に描かれています。
実際の孔明の心の動きを知ることはもはや不可能ですが、陳瞬臣が描き出した孔明が実物に近いとしたら、本当に一人の人間として尊敬に値する人物だったと思います。
自分の野望のためではなく、戦うことが目的ではなく、人々の平和を願い、国の繁栄のために力を尽くした孔明は、結局道半ばにして倒れてはしまうのですが、もっともっと活躍させてあげたい、そんな気持ちになります。
ただ彼の人生を描くには、2分冊はあまりにも短すぎるようにも思います。
もっともっと、それぞれのエピソードを深く掘り下げて欲しかったと思いました。
- 作者: 陳舜臣
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1993/11
- メディア: 文庫
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