気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

アルゼンチンババア - よしもとばなな

半年ほど前に中学生の娘と本屋に行ったときに娘が買った本。
「アルゼンチンババア」という変な題名と「ばなな」という作者名に興味を持ち、なんか面白そうだからという理由で購入を決めた彼女ですが、中学生にはまだこの小説のよさは十分には伝わらなかったようです。
「うーーん、いいお話だったけど、面白くない。ダレンシャンみたいにハラハラドキドキ、笑いと涙がない」といいうのが彼女の評。
文庫本で80ページという短い話のなかに、幸福って何だろう、という答えがあるように思います。幸せって心の持ちようで大きく変わるし、まして外見などで幸不幸を判断することはできません。拝金主義がはびこってしまった現代の中にあって、(僕も拝金主義に足を踏み入れている一人ではありますが)一服の清涼剤のような存在の本だと思います。

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)

アルゼンチンババア (幻冬舎文庫)