気ままな読書ノート

日本の小説を中心に読んだ本の感想を書いています。時々IT関連本や本の自炊の話題も。最近は自炊した書籍をiPhoneで再読することも多いです。

暗号解読 上巻

暗号の歴史とその発展を描いた話題作。
単なる暗号の仕組みを解説したものではなく、暗号作成者と暗号解読者たちの壮絶なドラマが描かれています。
上巻では、単アルファベット換字式暗号から徐々に複雑になっていき、第2次世界大戦で用いられた自動暗号作成機械「エニグマ」までのさまざまなエピソードが収められています。コンピュータの歴史を学んだ人にはなじみの深い、バベッジチューリングという天才たちの活躍も描かれています。

それにしても、暗号解読に携わった人々のエネルギーはすごいものがありますね。そのすごさに驚くとともに、不可能を可能にした彼らの能力と執念に感動すら覚えます。
知的好奇心を刺激するともて面白い本です。下巻も楽しみです。

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)

暗号解読〈上〉 (新潮文庫)